今月23日に市内全域で行われた市民参加型防災訓練「シェイクアウト」の一環として、小田急線の運休を想定した帰宅困難者の誘導訓練が初開催された。起点は、東海地震の警戒宣言発令時に、同線下り方面の折り返し地点になる見込みの相武台前駅。参加した市民22人は市職員に先導され、市役所まで避難した。
東海地震は静岡県駿河湾から内陸部を震源域とするもの。観測データによって、発生を事前検知できる可能性があるとされている。国では前兆現象を受けて、警戒宣言を発令。震源に近い神奈川県西部は防災対策強化地域に指定される。
指定地域内は交通規制が敷かれるほか、電車やバスの運行もストップ。市内を通過する小田急線は、新宿と相武台前間で折り返し運転を行う計画になっている。この場合は相武台前駅周辺で、小田原や秦野方面への帰宅困難者が大勢集まると見込まれている。市でも対策として、帰宅困難者を近隣のスカイアリーナ座間や相武台コミュニティセンターに退避させる予定。
23日の訓練も、警戒宣言の発令を想定して実施されたもの。参加者は駅員や職員に誘導されながら、ホームから市役所まで約20分の道のりを歩いた。親子で参加した女性は、「駅から市役所までトイレが少なかったり、実際に歩いてみて分かることも多い。家族で防災について考える契機になった」と話した。
シェイクアウト
事前に登録した人が「まず低く」「頭を守り」「動かない」という安全行動を行うシェイクアウトが、同日午前11時に実施された。市職員400人が徒歩や自転車を使って市役所に参集する訓練も行われた。
市安全防災課によると、今回の登録者数は過去最多だった昨年(5万2753人)を超える5万2906人。昨年に比べて、個人の申し込みが多かったという。
シェイクアウトは、来年も1月23日に開催される予定となっている。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|