経済的困窮や虐待などによって保護者を失った子どもが暮らす「児童養護施設」を支援しようと、市内中学生が昨年末から募金活動を市内各所で展開している。今月2日と3日には「相模が丘さくら祭り」で、来場者に協力を呼びかけた。
駅や祭りで協力呼びかけ
「児童養護施設を支援するための募金をお願いします」――。2日、会場の緑道沿いに数人の中学生が並んだ。その横には、児童養護施設について説明する、手作りの立て看板。催しが始まったお昼から、辺りが暗くなり人もまばらとなった夜まで、通行人に呼びかけ続けた。祭り実行委員や、子どもを連れた母親などが足を止めて、募金箱に「善意」を投じた。
応援の声多く
「児童養護施設支援の会」が発足したのは、昨年12月。幼い時に虐待を受けていたという生徒が発起人となり、友人に呼びかけて立ち上げた。1月には相模が丘周辺の商店を30店ほどめぐり、募金箱設置を打診し、10数店の協力を取り付けた。2月と3月には、小田急線相武台前駅と小田急相模原駅周辺で計8日間の街頭募金を実施。3月までに集まった金額は、当初の想定を大きく上回る68万円で、親の協力を受けながら積み立てているという。会員も当初は4人だったが、今では12人と拡大した。
街頭では、「応援している」「中学生が活動しているので驚いた」という声が寄せられた。その一方で、募金活動について「信用できない」と話す人もいたそうだ。発起人の生徒は、「最初は戸惑いや悲しい気持ちもあったけれど、応援してくれる人たちも多く、今は前向きに取り組めています」と話している。
同会では目標金額を100万円に定め、今後も活動を続けていく予定。目標に届き次第、道路使用料や配布する資料代などの必要経費をのぞき、県社会福祉協議会の子ども福祉基金などへの寄付を検討している。今後の活動は、インターネットサービス「ツイッター」のアカウント(https://twitter.com/yougosisetusien)を通じ発信していく。
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