保護者が仕事や病気で子どもの保育をできない時に、その受け皿となる「児童ホーム」。待機児童の増加を受け座間市が今月、新たに「立野坂児童ホーム」を立ち上げた。新規開設は、2007年の北地区児童ホームから9年ぶり。
小学校1年から6年までを対象に、月額6500円で受け入れる施設。保育時間は平日午後1時〜6時30分までだが、土曜日や長期休み期間は午前中や早朝にも開所する。市内ではこれまでに、小学校区をカバーする11施設と、特定のエリアで入所希望者が急増した時に設置する「待機用」2施設、あわせて13施設が設けられていた。
申し込み急増
立野坂児童ホーム(【電話】046・255・0250)は、立野台コミュニティセンター(立野台3の14の12)内に新設。同センターには3月まで中原児童ホームがあったが、中原小に移転した。定員50人。横浜市の総合保育サービス事業者・(株)明日香が委託を受け、今月1日から運営している。開設に伴う予算は、中原児童ホーム移転による教室改修費用など約950万円。
開設の背景には、栗原小・中原小・立野台小における待機児童急増があった。2013年度は3エリアで8人だったが、翌14年度は30人、15年度は39人までに増えた(全て4月1日時点)。「この周辺で住宅の建設が進んだことが一因では」と子ども育成課。立野坂が設けられたことで、同エリア内の待機児童は0人になったという。
入所状況に「ムラ」
新設に伴い、市全体での定員は665人から720人までに拡大。4月1日時点で入所が決まっている子どもは620人と定員に達していない。しかし、入所者はホームごとに「ムラ」があり、入谷と鳩川はそれぞれ6人の待機者がいる。他施設が空いていても、行き帰りなど安全面を考慮し、通っている小学校区で受け入れることを原則としているためだ。市西部方面に待機用ホームは設けられておらず、現段階では予定はないという。
入所に関する問い合わせは同課【電話】046・252・7969へ。
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