座間市消防本部の消防長に就任した 落合 勝男さん 南栗原在住 57歳
現場一筋の「兄貴肌」
○…職員149人を統括する消防長に就任して、3週間あまり。関係各所に挨拶するなかで、責任の「重さ」を改めて感じたそう。東日本大震災や熊本地震などの大規模災害を受け、市民の生命を守る消防本部に求められる役割は年々大きくなっている。その拠点として、キャンプ座間の返還跡地を活用した、新消防庁舎建設も計画されている。「新庁舎は、市民の安全・安心にとって必要不可欠な施設です」と語り、来年度の完成に向け、特に力を入れていく考えだ。
○…消防署で働いていた兄に影響を受け、今の道に進んだ。19歳で就職してから1年前に総務課に異動するまで、37年にわたって警備課に所属していた。同課は24時間体制で火事や救急に対応する部署。まさに「現場一筋」と言える人生を歩んできた。学生時代はバスケット部に所属する「体育会系」だったからか、チーム一丸となって活動する警備の仕事は、肌に合っていたそうだ。「1人では不可能なことでも、みんなで力を合わせれば可能になります。10人いれば、喜びも10倍だよ」と満面の笑みを浮かべる。
○…多忙な日々における「癒しの時間」と表現するのが、2歳になる孫との触れ合いだ。2人で公園に遊びに行くと、つい熱中し過ぎて2時間ほど経っていることも。「じっちゃん」と親しまれ、最近では「しょうぼう」と口にするようになったという。「娘が教えたんじゃないかな。嬉しいよね」。孫の話題になると、ついつい頬が緩む。
○…曰く「話し好き」。初対面の相手でも積極的に懐に飛び込んでいくという。困っている人をほっとけない、面倒見の良い兄貴肌という一面も。今は後進育成に意欲的で、消防長として「若い世代のために頑張りたい」と意気込んでいる。「悩みや不安を溜め込んでしまう人もいる。気軽に相談できるような、開かれた環境づくりを心がけたい」と話した。
|
|
|
|
|
|