市民が「古道」に親しむきっかけになればと市教育委員会がこのほど、市内9カ所に「道標(どうひょう)」を設置した。点在する文化財や歴史スポットを結ぶ道に着目した事業で、県内自治体でも珍しい例だという。
道標には古道の経路や謂れ、近隣の文化財や天然記念物などが記載されており、歴史散策の「みちしるべ」として活用できる。標柱タイプと、地図付きの看板タイプの2種類がある。
設置場所は、市内を東西に走っていた「星の谷道」と「巡礼街道」沿いに7カ所、西部地域の「藤沢街道」沿いに2カ所。星の谷道は、西部の住民が東部の開墾地に向かう際に使っていたと伝えられている。巡礼街道は、鎌倉時代に開設された坂東三十三札所の一つ星谷寺(入谷)への巡礼者が歩いたとされる。
市教委の担当者は「古道を巡りながら、座間の歴史や文化財に親しんでほしい」と呼びかけている。道標の名称と所在地は以下の通り
▽藤沢街道のはじまりと座間下宿の石造物群(座間2丁目)▽天王・大縄道と藤沢街道(入谷1丁目、公園敷地内)▽巡礼街道と星の谷道(入谷3丁目、座間谷戸山公園南側)▽わかされ(入谷4丁目)▽巡礼街道(立野台コミュニティセンター敷地内)▽上栗原の石造物群と星の谷道(緑ケ丘1丁目)▽北向庚申神社と星の谷道(栗原中央1丁目、北向庚申神社内)▽栗原縦貫道と下小池・原の坂・椿(栗原)▽小松原新開入口(小松原2丁目)
問い合わせは市生涯学習課【電話】046・252・8431。
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