座間市が発行している、乳がん・子宮頚がん検診の無料クーポン券の利用が伸び悩んでいる。2015年度の利用率はともに10%を下回っており、市では活用を呼びかけている。
クーポン券は国の補助事業を活用して、市が2009年度から配布している。09年度から5年間は、乳がんは40〜60歳、子宮頚がんは20〜40歳の女性に5歳刻みで配った。14年度からはそれぞれ40歳と20歳の人に配るとともに、過去の対象者で利用していなかった人にも「再配布」している(15年度は年齢条件あり)。今年度の新規対象者は合わせて1611人で、6上旬に発送した。4000人弱の再配布対象者には8月に送る予定。
券を利用すれば、自己負担金が無料となる。受診できるのは、指定医療機関による「施設検診」と、市が定期開催している「集団検診」のどちらか。
市健康づくり課によると15年度の対象者は乳がんが6195人、子宮頚がんが3831人となっており、利用者はそれぞれ576人(9・3%)と240人(6・2%)だった。
利用率が低い要因について同課は、乳がんについては受診できる医療機関が2施設と少ないこと、子宮がんは20代前半への啓発が思うように進んでいない点を挙げる。市は乳幼児検診やイベントで活用を呼び掛けているものの、改善につながっていないという。同課職員は「(クーポン券は)検診を無料で受けることができる機会。早期発見・早期治療のためにも、対象者はぜひ使ってください」と話している。
問い合わせは同課【電話】046・252・7225。
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