全日本バレーボール小学生大会に出場するHAND TIGERSの代表 佐久間 真琴さん 座間市在勤 60歳
教え子の成長が活力
○…6年ぶりの公式戦だった。前身の「座間ハンドタイガース」は2010年に他チームと合併したものの、今年4月に再結成。新チームは県予選で優勝し、復活を全県に示した。全試合ストレート勝ちという結果だが、ここまでは平坦な道ではなかった。再結成に向けて始動間もない頃はボールやユニフォームも無く、練習場所の確保にも苦労する日々。支えになったのは、保護者やチームOGの存在。用具やユニフォームの提供、遠征試合への帯同など、子どもたちがプレーに集中できる環境構築に尽力してくれた。そして何より、厳しい練習に耐えて成長した選手たち。「チームのスローガンである『闘争心』を胸に頑張ってくれました」と活躍を称える。
○…38年にわたり市内小学校で教鞭をとっている。教員仲間に打診され、旭小でバレーボールチームを創立したのが約35年前。それから長年にわたり、代表やコーチとして、子どもたちを指導してきた。「娘と息子から、『お母さんはバレーボールの仕事をしているの?』なんて言われたこともありましたね」と振り返る。長年の習慣からか、ジャージーに体育館が落ち着くと言い、「生きている限り、バレーを続けていきたい」と考えている。
○…「育児では『親は子どもに育てられる』という言葉があるけど、バレーもそうかも」――。教える立場だが、逆に元気やエネルギーをもらうことが多いという。入団間もない頃に出来なかったプレーが、いつの間にか出来るようになることもしばしば。その急成長ぶりに驚き、心打たれ、「私も頑張らなきゃ」と自身を発奮する材料にする。
○…全国大会は8月9日から行われる。今のメンバーは戦術を理解する6年生が多く、レギュラーが怪我で出られなくてもカバーできる層の厚さもあるという。「県優勝より、もっと上を狙えるチーム。日本一を目指して欲しい」と教え子の躍進に期待している。
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