高座地区河川をきれいにする会の会長として、川の水質保全に取り組む 板谷 誠さん 緑ケ丘在住 47歳
座間の水 守りたい
○…相模川や目久尻川など高座地区の河川流域に所在する工場57社と、座間市、綾瀬市、海老名市、寒川町が加盟する「高座地区河川をきれいにする会」。今年度2期目となる会長に就任し、11月15日には相模川河川敷でパトロールを行う。「水は企業だけでなく地球にとってかけがえのない資源。きれいに守っていかないと」。河川の現状調査と美化活動に汗を流す。
○…愛知県半田市生まれ。「化学に関わる仕事がしたい」との思いで、大手建築用塗料メーカーのエスケー化研(株)へ入社。製品の品質管理を担当してきた。14年前に市内広野台にある神奈川工場へ異動となり、2012年、工場長に就任。同会会長も同時に引き受けることになった。「右も左もわからない状態。まずは相武台東小から海老名まで、目久尻川沿いを3時間かけて歩いてみた」と振り返る。活動するうちに、川の美しさに驚かされてきた。「メダカやカワセミもまだ生息している。もっと水に関心を持ってもらえるようにしないと」と意気込み、会員の協力を得ながら精力的に活動している。
○…野球観戦が大好きで、根っからの中日ドラゴンズファン。関東圏で試合がある日は、従業員を誘って観戦することもあるという。韓国の恋愛ドラマ好きという一面も。「ベタだけどいい。土日に8話くらい見るよ」。神奈川工場には韓流ファンの従業員も多く、視聴後は感想を言い合い盛り上がっているという。
○…設立50周年を再来年に控えている同会。節目に向けて、「今は企業と行政だけの活動となっている。住民参加型の、一体感あるものにしていかないと」と課題を見据える。定期的に行っている美化活動への参加呼びかけ、専門家を招いた河川セミナーの開催など、住民参加を促すアイデアを練っている。「些細な活動かもしれないが、地域に広めていきたい」。行政・企業・市民の架け橋となり、座間の水を守っていく。
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