公共交通網の補完的な役割として市内を巡回する「座間市コミュニティバス ザマフレンド号」が、2月1日から運行形態を変更する。従来の路線をベースに、さがみ野駅や座間総合病院などに乗り入れるとともに、増便を図ることで「市民の生活の足」としての定着を図る狙い。運賃は、50円値上げの150円(未就学児は無料)。
「市民の生活の足」めざし
コミバスは2004年に試験運行を開始し、12年から本格運行している。現在の路線は座間市役所を中心として、(A)さがみ野、(B)小松原・相模が丘循環、(C)小田急相模原方面循環、Ⓓ東原・ひばりが丘南、Ⓔ入谷循環の5種類。座間市から委託を受けた神奈川中央交通(株)が運行主体を担い、定員10人のハイエース4台で巡回している。今の運賃は100円。15年度は10万人を超える利用があったという。
改正に伴いAコースは、これまで東原コミュニティセンターで折り返していたが、さがみ野駅北口まで乗り入れる。小田急相模原駅や相武台前駅など市内北東部を回るBコースとCコースはともに、定員超過で乗れないケースが多いため、輸送力向上を目的として、Cコースに定員28人の中型バスを導入する。名称は小松原・相模が丘循環として統一され、それぞれ右回りと左回りで運行する。
Dコースはルートが一部変更され、ひばりが丘コミュニティセンターと、春に全面開園予定の芹沢公園も回る(同公園は全面開園後から巡回)。
市内西部をエリアとするEコースは相模線以東で運行されているが、新田宿や四ツ谷、座間方面まで延伸。右回りと左回り編成になり、キャンプ座間返還地内で開業した座間総合病院も組み込まれる。
全コース合わせた1日の便数は34便から46便へ増加。バス停の数は、約1・5倍の147カ所になる。運行経費は14年度で約6600万円だったが、変更によって、年間およそ1億円になると見込まれている。
市民検討会が提言
新路線は、自治会関係者などで構成される「市コミュニティバス等交通体系のあり方検討会」の提言に基づくもの。同会は14年度に発足し、検討会を重ねて、昨年5月に要望を市に挙げていた。
提言書では、公共交通網補完や公的施設へのアクセスといった従来の役割に加え、「市民の生活の足」としての側面も重視。高齢化社会の進行に対応するため、更なる利便性向上が必要だとした。
運賃については、経費およそ約6600万円(14年度)に対して収入が約1000万円(同)と低いことから、近隣自治体の例も踏まえて、150円〜200円で提案していた。
広報等で周知
新たな運行形態について市は広報で周知するほか、1月末を目途に公共施設にパンフレットを配架する予定だという。問い合わせは市都市計画課【電話】046・252・8289。
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