座間市消防本部の2016年の救急出動件数(速報値)がこのほどまとまり、5560件と過去最多を更新したことが分かった。7年ぶりに減少した15年から一転、241件の増加。高齢化社会の進行に合わせて、要請は今後も増えると見られており、同本部では1月から日中の救急車稼働台数を1台増やすなど、体制構築を急いでいる。
搬送人員の半数は高齢者
市消防本部管理課によると、16年の救急出動件数は5560件で、そのうち5128人が病院に搬送された。搬送人員の約51%は65歳以上の高齢者で、2631人。09年と比べると約1000人増え、全体に占める割合も10ポイント増加している。
過去最多を更新した要因について職員は「昨年は高齢者だけでなく、全体的に増加していました。社会の高齢化が進むにつれて、救急要請は今後も増えていくのでは」と分析している。
適正利用呼びかけ
症状別にみると、入院を必要としない「軽等症」が2578人。「中等症」(入院日数20日以内)が2117人、「重等症」(同3週間〜)が343人、亡くなった人は90人だった。
半数を軽等症が占めており、同本部では適正利用を呼び掛けている。市民が救急車の必要性を判断するのは難しい部分があるとしながらも、意識や呼吸が無い、ろれつが回らない、手がしびれる、胸の痛みが続いているなどの自覚症状があった際は、「急いで119番通報を」と話している。
日中は4台体制に
同署では昨年まで、救急車3台を運用して対応していた。今年1月からは本署・東分署・北分署、座間総合病院内の救急ワークステーション(平日午前8時30分〜午後5時)の4台体制で、日中の要請に対応している。
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