座間版 掲載号:2017年3月10日号

立野台在住佐波古直明さん

「地元座間で」14年ぶり個展 文化

手描友禅作品80点展示

神輿渡御を描いた染額を手にする佐波古さん
神輿渡御を描いた染額を手にする佐波古さん

 東京手描友禅の伝統工芸士、佐波古(さはこ)直明さん(立野台在住)による個展「手描友禅作品展」が明日11日(土)から、ハーモニーホール座間1階ギャラリーで開かれる。独立後すぐに同ギャラリーで開いた初の個展から14年ぶりの開催に、佐波古さんは「個展をするのであれば、地元座間で開きたかった。自分の成長した姿を見てほしい」と来場を呼びかけている。

 作家の個性が反映され、自由な作風が特長である東京手描友禅の工芸士として活動する佐波古さんは、模様の輪郭の白く細い線が特長の糸目友禅という技法を主に用いて作品を制作している。今回の個展では着物や帯、染め物作品を額に入れた染額などの作品約80点を展示する。さらに、手描友禅の工程を解説したコーナーも設ける。

 佐波古さんは高校卒業後、東京染色美術学院に進学。同学院を卒業した後、鎌倉で11年間修業を積んだ。そして、2001年に独立し、入谷に「工房さはこ」を立ち上げると、地元で作品作りに励んだ。

 2年後の03年には染芸展で最高賞にあたる「東京都知事賞」を受賞。市教育委員会が主催しハーモニーホール座間で開いた個展には、5日間で約1600人が訪れたという。この年が転機となり「おかげさまで仕事として軌道に乗ることができました」と話す佐波古さん。現在は着物や帯の展示販売会のために、全国各地の催事場を飛び回るなど多忙をきわめる。

思いの詰まった作品多数

 販売用の着物や帯を作るかたわら、今回の個展のための作品や染額などを制作してきた。佐波古さんは「染額は多く作ったので、飾り変えをして様々な作品を展示してみたい」と意気込む。

 個展には郷土座間市を思わせるひまわりや大凧、神輿などをモチーフとした作品や都知事賞受賞作品のほか、娘や姪が着た羽織や振り袖など思い出の品も展示する予定になっている。佐波古さんは「座間で手描友禅作品を作っている、私のような作家がいることを知ってもらえる機会になれば。気軽に見てほしい」と話している。

 期間は19日(日)まで(13日(月)は休館)。開館時間は9時半から17時(最終日は16時)まで。入場は無料。問合せは市生涯学習課【電話】046・252・8476。
 

模様付けされた着物と帯
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