県央小売酒販組合座間支部の支部長として、ひまわり焼酎の普及などに努める 永井 勝利(かつとし)さん 緑ケ丘在住 71歳
和重んじ郷土酒広める
○…酒造の倒産により一時生産を停止していた「ひまわり焼酎」。生産体制が整いこのほど入荷を果たした。支部長を務める県央小売酒販組合座間支部が手がけ、推奨品にも認定されている郷土酒の復活に「うれしいの一言。みんなの思いが詰まっている」と喜ぶ。「ひまわりサイダー」や「ひまわりエール」といった座間ならではの商品生産にも現在汗を流しており、「大凧まつりまでには間に合わせたい」と優しく微笑む。
○…川崎市で育ち、20歳になると横浜駅西口の居酒屋へ足繁く通った。客層を見渡せば想像以上に女性客が多く、「これからは女性が飲む時代」と、サラリーマン家庭に生まれながらも酒屋の起業を決意した。小売店などで7年間下積みを経験したのち、29歳で座間へ。念願の店を緑ケ丘に構えた。経済成長と比例するように店は繁盛し、酒販組合のメンバーとも意気投合。やがて要職を任されるようになり、昨年3月に支部長に就任した。
○…店の切り盛りはこれまで結婚42年目の妻と一緒にやってきた。おしどり夫婦の秘訣は「我慢することだよ」と笑う。最愛の家族は2人の子宝、そして4人の孫に恵まれた。横浜市旭区、東京都板橋区とそれほど遠くない所に住んでいるため、よく遊びに来るという。「孫が泊まりに来るけど本当におしゃべり好きでね。大変だよ」。言葉とは裏腹に、表情は緩まる。
○…最盛期には70店以上が加盟した酒販組合だが、コンビニエンスストアなどの台頭により現在19店舗に。後継者不足に頭を抱え、店を閉じようか悩んでいる組合員も多いという。それでも「本来ならライバル同士だがみんな仲がいい。協力していかないと」と前を向く。目玉商品のひまわり焼酎で原材料となるひまわりの種は、市内の畑から組合員が収穫したものだ。「酒販組合=(イコール)ひまわり焼酎ということを印象付けたい」。一丸となって普及をめざしていく。
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