設立50周年を迎える座間市商工会青年部の部長を務める 椋(むく) 康兵さん 相模が丘在勤 39歳
先人に感謝し活気届ける
○…座間市商工会に加盟する若手経営者が集う青年部の部長に、この春から就任した。今年で設立50周年と節目の大役に、「これから50年続いていけるよう、次世代に持続可能な形で受け継ぎたい」と気を引き締める。大凧まつりではフリーマーケットの運営、ひまわりまつりでは鮎のつかみ取りなど、地域に根差した活動を展開。「地域と共に成長していけたら。この歳になってこんな仲間ができるとは思わなかった」と充実感を漂わせる。
○…生まれは海老名市。一級建築士の父の影響を受け、同じ道を志す。高難度の資格取得に向け、働きながら寝る間も惜しんで勉強に明け暮れる日々を送った。5年前に晴れて一級建築士となり、相模が丘の(有)椋一級建築士事務所で設計を担当している。青年部への加入は、資格を取得してから。「人が好きだったから」と、異業種で活躍する同年代と交流すべく門をたたいた。衝撃だったのは、おらが町のためにと汗を流す仲間たちの姿だ。「地域のことを考え、当たり前のように活動している。これまでは自分のことばかり考えていたのだと気付いた」
○…家では1児の父。子どもの送り迎えを欠かさぬ「イクメン」だ。「間に少し仕事を抜けることができるのが自営業のいいところ」と爽やかな笑顔を交えながら語る。青年部の活動を通じて、座間にもすっかり馴染んだ。「都会と田舎が同居していていいところ。多様性がある」
○…現在、青年部のメンバーは30人。高齢化が進んでおり、上限年齢の40歳は45歳に引き上げられた。「同世代に存在を知られていない。魅力を発信して仲間を増やしたい」と前を向く。記念誌の発行など、50周年イベントに向けこれから忙しくなるが、「楽しんでいる団体に魅力があるのだと思う。明るく元気よく、自分たちが楽しみたい」。これまでの50年に敬意を抱き、新たな一歩を踏み出す。
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