座間警察署(春田政之署長)の発表によると、振り込め詐欺などの「特殊詐欺」が今年に入り、急増していることが分かった。昨年は年間の発生件数が20件だったのに対し、今年は早くも17件の被害が発生している(6月末時点/速報値)。被害額は約9500万円(同)で、すでに昨年の被害額を超えている。
「特殊詐欺」は、面識のない不特定の人に対し電話などの通信手段を用いて対面することなく行う詐欺で、オレオレ・架空請求・融資保証金・還付金の手口を用いた「振り込め詐欺」と、その他(ギャンブル必勝法情報提供など)の詐欺の総称を指す。
座間署管内における特殊詐欺は、今年1月から6月末までに、オレオレ8件、架空請求3件、還付金5件、その他1件認知されており、被害総額は約9500万円となっている。すでに、昨年1年間の4035万円を超えており、1億円に迫る勢いとなっている。
座間警察署生活安全課の佐藤浩二課長によると、座間署管内の特徴は1件の詐欺による被害額が多く、1千万から2千万円の被害が出ており、「一度目を付けた人を、執拗に狙っている可能性がある」と話す。近隣地域と比べても突出して多く、被害総額は県内54署中8番目に多いという。
また、県内全体でも被害は広がっており、6月末時点の県内の発生件数は933件で、前年同時期と比べて367件増えている(速報値)。
「まずは確認を」
座間署では、各家庭に訪問し警戒を呼びかけているほか、金融機関と連携して対策を取っており、未然に阻止したものは11件に及んでいる。
佐藤課長は「自分は被害に遭うことがないと思いこんでいる人がおり、詐欺に遭われた後で『確認すれば良かった』と後悔している姿を見かける。不審なことがあったらまずは確認してほしい」と話している。
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