神奈川県県央地域県政総合センター(船本和則所長)はこのほど、2017年度の神奈川県環境保全功労者・工業保安功労者県央地域県政総合センター所長表彰受賞者を公表した。市内からは、座間市地下水保全連絡協議会の会長を務める岩田寿郎(としお)さん(77)が大気・水・土壌環境保全功労の区分で表彰された。
同表彰は環境保全活動などに積極的に取り組む人や団体を表彰するもので、「大気や水、土壌環境の保全」、「環境整備」、「自然保護」、「高圧ガス・火薬類の保安」の各分野で顕著な功績をあげた人たちを表彰している。今年度は3団体、16個人が表彰された。
座間市内では南栗原在住の岩田寿郎さんが市の推薦を受け、大気・水・土壌環境保全に貢献したとして環境保全功労者表彰を受賞。先月13日に県厚木合同庁舎で行われた表彰式に出席し、表彰状を受け取った。岩田さんは「表彰されることを考えて活動をしてきたわけではないので、(表彰されるとは)夢にも思わなかった。とても光栄で、嬉しかった」と感想を話す。
市によると、岩田さんは長年にわたり、ボランティア活動や行政との協働で、市内の環境保全や環境啓発活動に取り組んでいる。特に2014、15年度に実施した「座間市地下水保全基本計画」改定業務の際には、同連絡協議会の会長として改定業務に携わり、市の地下水保全施策に対し大きく貢献してきた。
そして、行政・市民・事業者、それぞれの立場の意見を取りまとめた岩田さんの功績は大きいとしている。岩田さんは「環境は人が生きていくためには必要なもの。良い環境があってこそ、私たちは良い生活が送れる」と活動の原動力を語る。
「体力の続く限り協力を」
その結果、同基本企画は17年1月に、内閣官房水循環政策本部から水循環基本計画に基づく「流域水循環計画」の第一弾として認定を受けた。同基本計画が全国的にも先進的な計画であると評価されたものであり、見本となる事例として同局から紹介されるほか、活動の支援を受けられるといった恩恵もある。
流域水循環計画は16年度から10年間となっており、5年後に検証を行う長期計画となっている。岩田さんによると会長任期は間もないというが、「何か環境のことで依頼されれば、体力が続く限り、協力を続けていきたい」と話していた。
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