入谷在住のナコスティン王未土(おみど)君(中原小5年)が7月2日、県立武道館で開かれた第26回日整全国少年柔道大会神奈川県予選会に出場し、「小学5年の部」で優勝した。王未土君は、10月に開かれる全国少年柔道大会に出場する。
王未土君は、自宅の近所にある吉原道場(吉原理次館長/入谷)で5歳から柔道を習っており、小学2年生の時に座間市柔道大会で最優秀選手に選ばれている。また、座間市体育協会が表彰するスポーツ賞表彰(個人)に4年連続で選ばれているほか、3年生からは神奈川県柔道連盟から小学生ジュニア強化選手に指定されている有望選手。 今
今年に入り、3月の青少年柔道選手権大会で準優勝。5月に横須賀市で開かれた第9回スポーツひのまるキッズ関東小学生柔道大会に出場すると、体重42キロの王未土君は5年生男子軽量級で優勝に輝くなど好調をキープしていた。
6月には怪我に泣かされ、練習が出来ない日もあったというが、7月2日の日整全国少年柔道大会神奈川予選に出場すると、無差別級ということもあり、75キロ以上ある重量級の子どもと対戦しながらも勝ち進んだ。決勝戦では開始5秒で大外刈りを決め、一本勝ちで優勝を決めた。王未土君は「試合に勝つと気持ちがすっきりする。優勝して達成感を得られるのが嬉しい」と大会を振り返る。
「オール一本で勝つ」
この大会の優勝で王未土君は、10月8日に講道館で開催される全国少年柔道大会への出場を決めた。全国大会は都道府県対抗の団体戦で行われ、小学4年生以上の5人でチームは組まれる。中堅として出場する王未土君は「団体戦なので自分の試合はオール一本で勝って、次の人につなげたい」と意気込む。
五輪で金メダルが目標
王未土君は、父親のナコスティンファリードさんと共に吉原道場に通い、二人三脚で柔道と向き合ってきた。今年に入ってからは、実力を上げるため、週に1日は強豪選手のいる小田原の道場まで通っているという。得意技は大腰や払腰。重量級の相手にはスピードを生かして早めに技を仕掛けるようにしているという。
ファリードさんはイランの出身で、ボート競技でオリンピックにも出場したことがあり、現在は主に王未土君のメンタルトレーニングに力を入れているという。ファリードさんは「大舞台や怪我をした時などにメンタルを鍛えることが役に立つ」と力を込める。
将来の目標について、王未土君は「オリンピックに出場して、圧倒的な強さで金メダルを取りたい」と力強く話した。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|