県内で振り込め詐欺による被害が増加しており、座間警察署(川口博幸署長)管内ではこのほど、今年の被害総額が1億円を突破した。10月だけで8件発生(20日現在)しており、同署は注意を呼び掛けている。
同署によると、10月20日までに座間市内で振り込め詐欺は36件発生している。被害総額は約1億1500万円と過去最悪のペースで推移。最も大きな被害では、2700万円を架空請求で騙し取られたケースがあるという。
カード詐欺が横行
内訳はオレオレ詐欺が19件、還付金詐欺11件、架空請求5件、その他(ギャンブル必勝法)1件。中でも、キャッシュカードを騙し取るケースが9件と増加傾向にある。
キャッシュカードの被害が増えている要因の一つに、銀行などで対策強化が進んでいることを同署は挙げる。
「銀行窓口では、不審なことがあればすぐに通報がある。その一方で、カードは歯止めとなる人がおらず、1、2時間で犯行が成立してしまう」と語る。
手口としては、「あなたのカードが不審な使われ方をされているので凍結しました」などと電話して、再発行を名目にカードと暗証番号を回収される被害が増えている。同署は「キャッシュカードを騙し取られた場合は被害総額に含んでおらず、実際はさらに大きな被害が発生している」と話す。
「お金の電話はサギ」
同署によると、被害者の多くは、「まさか自分が被害に遭うとは」と思いがちだという。犯人は矢継ぎ早に話してくるため、いざその場になると慌ててしまい、言われるがままに振り込んでしまうケースが後を絶たない。同署職員は「お金の話が電話で掛かってきたら、全部詐欺と思っていい。話を聞くと騙されてしまうので、電話の途中で切っても構わない」と話した。
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