ジャズシンガーとして活躍し、イジュマー ビッグバンドの演奏会にゲスト出演する 中野渡 章子(あきこ)さん 市内在住 45歳
自由の音色 声高らかに
○…市内を拠点に活動する楽団「イジュマー ビッグバンド」の定期演奏会で、2度目となるゲスト出演が決まった。11月25日(土)の本番に向けて、メンバーと練習に励んでいる。普段はフリーのジャズシンガーとして、都内や横浜市で活躍するが、「ビッグバンドに関わる機会はなかなか無い。楽しいですよ」と、1年ぶりのコラボとなる舞台を心待ちにしている。
○…栗原中央で生まれ育つ。母がピアノ講師だったこともあり、幼少期から音楽は身近な存在だった。高校から本格的に声楽を始め、国立音楽大学へ進学。当初はクラシックを専攻したが、横浜のとある店でジャズを生で聴き、楽譜に囚われない演奏に魅了された。「共演者と音楽を通して一体感を味わえる」。一昨年に独立し、現在はフリージャズシンガーとして年間60から70の公演をこなす。座間へ戻ってきたのは昨年。市内のジャズバンドが一堂に会する第1回ザマ・ジャズフェスティバルや、公民館まつりなどでも美声を披露してきた。「大好きなことを自分で選んでやれている。嫌だったことは無い」。スッキリした表情で語る。
○…海釣りが好きで、カツオやヒラメ、キンメダイを求めて船に乗ることもしばしば。近隣では、逗子市の小坪や横須賀市へよく足を運ぶという。大のお酒好きという一面も。「コンサート終わりに飲むお酒が最高」。満面の笑みを浮かべ、語り口に熱がこもる。
○…相模向陽館高校や湘南高校定時制で音楽の非常勤講師も務めている。最近専ら関心を持っているのは、音楽療法。ゆくゆくは老人ホームや特別支援教室などで音楽を機能回復に役立てるため、大学へも足を運び、勉強に熱を注ぐ。フリーの歌い手としてやっていくためには、主体的に動くことが重要だという。「やりたいと思ったら、今すぐ行動しなきゃ。好きなことをできるのは幸せ」。自由を謳歌できる喜びを歌声に乗せ、聴衆に感動を届ける。
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