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最新号:2010年8月27日号

第20回野外彫刻造形展の運営委員長 高橋 正晴さん 厚木市愛名在住 60歳

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2010年7月30日号

形の無いものを石で表現

 ○…今年20回目を迎える「野外彫刻造形展」。10月24日(日)から31日(日)の開催に向け、準備が進められている。今回は彫刻・造形作品の野外展示の他、記念特別企画も実施。8月1日(日)にはその第1弾として「素敵フラッグづくり」が行われる。「このような市民参加型の野外造形展は稀。20回を迎えるというのは画期的なこと」。この記念開催を機に「若い世代に美術に興味をもってもらえれば」と話す。

 ○…運営委員長就任7年目。毎年市内在住の石彫家らを中心に自然とアートの融合を演出している。「環境によって作品は変わる。美術館の中だけではなく、自然の中に作品を置くとまた違ったイメージになる」と野外展の魅力を語る。

 ○…自宅にアトリエを構える石彫家。普段は母校玉川大学芸術学部ビジュアルアーツ学科の教授を務める。現在「彫刻の実技」を専攻している学生は13人。石や木、粘土、鉄などの実材に興味を持つ人が少なくなっている昨今。自身の授業を選択している生徒たちは貴重な存在だ。「学生と同じアトリエで同じテーマで同じ道具や材料を使って作品を作ることがモットー」。作品が全てのアートの世界において「そうすることがフェアーだと思いますから」と淡々と語る。

 ○…一番リラックスできるのは、木々に囲まれた自宅アトリエにいる時。趣味も無いほど、石の奥深さに魅了されている。石彫に出会ったのは大学時代。「愛するとか寂しいとか、形のないものを表現する抽象的な作品に、えも言われぬ魅力を感じた」という。大学卒業後は愛知県立芸術大学大学院に進学。その後玉川大学に助教授として戻った。奥さんと出会ったのはその頃。しかし、時を同じくして大学からオーストリア留学の要請。「日本を離れたくなくってね」。飄々とした表情が一変、この日はじめて白い歯を見せた。最後にもの静かな石彫家の意外な一面を垣間見た。

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