最新号:2012年2月 3日号
2010年8月20日号
●肺炎球菌感染症について
肺炎球菌は、子どもの細菌感染症の二大原因の一つですが、子どもの多くが鼻の奥に保菌しています。肺炎球菌感染は、生後3ヶ月から5歳ぐらいまでの乳幼児がかかりやすく、5歳未満の児10万人あたり、年間200人くらい発症しています。主に髄膜炎、菌血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎などを起こしますが、初期症状は発熱などで、かぜ症状と区別がつきにくいです。特に肺炎球菌性髄膜炎は重篤で、死亡例と後遺症例(水頭症、難聴、精神発達遅滞など)を合わせると全体の40%近くに達しています。
●ワクチンについて
子どもの重篤な肺炎球菌感染症を予防するため、日本でも2010年2月より、小児で重い病気を起こしやすい7つの血清型を予防するようつくられた小児用肺炎球菌ワクチン(商品名/プレベナー水性懸濁皮下注)の任意接種が可能となりました。7価肺炎球菌結合型ワクチンともいわれ、未熟な乳幼児でも抗体が出来るよう工夫されています。アメリカでは既に2000年より接種が開始されており、現在では100カ国近くで接種されています。このワクチンの接種により、重篤な肺炎球菌性髄膜炎や菌血症が激減していることが、多くの国から報告されています。主な副反応は、局所反応(10〜20%)、発熱(15〜24%)で重いものは稀で併用接種時とのことですが、いずれも海外からの報告によるもので、まだ国内の報告は出されていません。
接種対象者は、2ヶ月以上〜9歳以下の児です。年齢により接種回数が変わり、生後2ヶ月〜7ヶ月未満の児は1期3回と追加接種1回、生後7ヶ月〜12ヶ月未満の児は1期2回と追加接種1回、生後12ヶ月〜24ヶ月未満の児は1期2回のみ、生後24ヶ月〜9歳以下の児は1回のみ接種となります。詳しくはかかりつけの小児科医にご相談下さい。