神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

厚木医師会すこやか通信(31) 関節リウマチの治療の進歩 厚木医師会 古田 泉

公開:2011年1月21日

  • X
  • LINE
  • hatena

 関節リウマチは大昔からある病気ですが、その原因が不明だった為、長らく不治の病とされてきました。

 しかし近年の医学の進歩により、その原因物質として自己免疫の異常により、産生されるサイトカインという蛋白質が発見されました。以後、それをきっかけに治療法もどんどん進歩してきています。

 昔はただ消炎鎮痛剤を対症的に使うしか方法が無かった為、関節変形が進行し寝たきりになってしまうケースが多かったのですが、リウマトレックス等の抗リウマチ薬の治療により、かなり良くなる患者さんが増えてきました。

 さらにここ数年で、遺伝子組み換え技術等の最新のバイオテクノロジーを駆使して開発された生物学的製剤の登場により、関節リウマチは、まさに劇的に改善される病気になってきています。

 現在、私のクリニック(厚木中町クリニック)でも、レミケード、エンブレル、アクテムラ、ヒュミラの4剤の生物学的製剤を使用しておりますが、以前の治療法より格段に効果が出やすくなっています。

 カラダのあちこちの痛みが緩和して楽になったということだけでなく、関節に水がたまり歩けなかった人が歩けるようになったり、痛みのため、仕事が出来なかった人が復職するなど、実際に効果が表れた事例があります。本当に医学の進歩にはありがたいと感じています。

 生物学的製剤は、値段が高いことと、専門医でなければ使えないことがネックではありますが、試してみる価値のある治療法です。

 関節リウマチは、完治できる時代になりました。そのため2002年から、以前の病名であった慢性関節リウマチから「慢性」という文字が削除されています。病名が変わるくらい治療法が進歩したということです。医学の進歩というのは本当にすごいですね。
 

厚木・愛川・清川版のコラム最新6

青春再起動。

音楽の森

♯みゅーじっくコラム♭

音楽の森

ピアニスト 倉本 卓(厚木市長谷在住)

2月16日

厚木の宝

厚木の宝

2月16日

お告げ

お告げ

1月1日

師へ捧ぐ

師へ捧ぐ

12月1日

地域とつながり社会貢献へ

神奈川工科大学

地域とつながり社会貢献へ

創造工学部自動車システム開発工学科教授 脇田敏裕

12月1日

愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」

家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。

https://www.fujimishikiten.co.jp/hall/yukarieaikouishida/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月22日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

  • 3月8日0:00更新

厚木・愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

4月に綾瀬で初公演

ロジェ・ワーグナー合唱団 好評発売中

4月に綾瀬で初公演

心に響くゴスペルなど

4月28日~4月28日

厚木・愛川・清川版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook