全国各地で広がるいわゆる「タイガーマスク運動」。児童施設へランドセルなどの善意の贈り物が届けられる中、厚木には高齢者施設に季節はずれのサンタクロースが訪れた。
厚木市下荻野の高齢者生活支援施設・けいわ荘。1月13日の出勤時、職員が正門で見つけたのは一通の封筒。その中には現金50万円が入っていた。封筒の表には英語で「とても遅くなってごめんなさい。サンタクロースより」と書かれていた。
同施設の田口正和さんは「タイガーマスクの贈り物は児童施設が多かったので、まさかうちにも善意の贈り物が来てくれるとは思いませんでした。驚きました」とコメント。施設の受付と封筒があった正門に「サンタクロース」宛てのお礼の言葉を掲示した。サンタクロースの”プレゼント”は送り主の意思を酌んで、利用者の役に立つように使っていきたいとしている。
以下、けいわ荘より「サンタクロース」へのメッセージ。
「大変温かい『贈り物』をいただき誠にありがとうございました。サンタクロース様のお気持ちを酌み、高齢者の福祉増進のために大切に使わせていただきたいと思います。まずはお礼まで」
愛川町には「伊達直人」
1月14日の早朝には、愛川町役場を巡回中の警備員が、玄関前に紙袋を発見。中には鉛筆・消しゴムなどの学用品と「ランドセルじゃなくてごめんなさい。愛川の伊達直人」とのメッセージが添えられていた。
この贈り物は町内の児童養護施設「手まり学園」へ山田登美夫町長によって届けられた。同学園にはここ数日で学用品などの寄贈が続き、藤木宏子園長は「子どもたちにも皆さんの善意を伝え、大切に使わせていただきます」と話した。
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