県立厚木東高校(桑島秀一校長)の生徒4人が講師となり、中学生を対象にしたサイバー教室が12月13日、清川村立緑中学校(市川美紀子校長)で行われた。県立高校生による同様の試みは県下では初となる。
これは、県教育委員会が県警察と連携して各地で進めている非行防止教室の一環で、高校生が講師を務めるのが特徴。お互いの年齢が近く印象に残りやすいとの考えから、教える対象となるのは小中学生。今回は県教委が開催校と講師役となる高校生を募り、呼びかけに応じた両校で準備が進められた。
教室では県警が作成した教材を使い、チェーンメールやネットでの中傷など、パソコンや携帯電話を使う中で起こりうるトラブルについて、東高の生徒たちが全校生徒71人を前に説明。「やって良い事か悪い事か、判断する力を持つことが大事」と呼びかけた。
各事案の解説などを担当した東高1年の渡邉あすかさんは「自分たちにとっても身近なことや実際にあった話なので、説明しやすかった。中学生たちも真面目に聞いてくれていた」と話した。また、緑中2年の大堂直人君は「高校生になったら携帯電話を買いたいので、その前の知識として学ぶことが出来てよかった」と感想を述べた。
授業に同席した厚木署生活安全第二課の永徳屋康裕さんは「このような機会を積み重ねて、管内からこうした事例が出ないようにしていきたい」と話した。
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