青年の家跡地 市の収蔵資料館に 今夏にも現地測量を実施
厚木市が街の歴史文化を盛り上げる拠点として建設を進めている(仮称)収蔵資料館。市内下川入にある中央青年の家跡地を建設予定地とし、今夏にも市が現地測量を実施することが分かった。市は今まで市内に点在していた文化財保管施設を同館に集約させ、現在の郷土資料館の機能移転や体験学習施設の設置を計画している。
現地測量は市の今年度予算に基づき行われるもので、予算額は600万円。土地の現状把握や境界線の確定などが行われる。市文化財保護課によれば、施設の完成は6年後の2018年以降を予定している。
予定地である中央青年の家跡地はもともと1966年まで菁我(セイガ)小学校として使われ、同校の統廃合後に県の中央青年の家となった。その後1999年に同施設が閉館し、跡地が県から市に移譲された。敷地面積は1万5380平方メートル。
中央青年の家の跡地利用に関しては、市は2006年に同地を歴史や文化が体験できる施設と一体になった市民公園として整備していく方向性を打ち出している。また、地元住民らによる跡地活用研究会が発足し「もともと学校があった場所なので市の文化的な施設として活用してほしい」という要望があがっていた。
こうした中両者による話し合いが進み、昨年収蔵資料館を建設するということで方向性がまとまり、今年の測量開始となった。
現行施設の機能を移転
新設する収蔵資料館は市の歴史施設の中心地として位置付けられ、寿町にある郷土資料館のほか、市内に7か所ある文化財保管施設を集約。市内の収蔵施設がほぼ満杯状態であることから、これにより効率的な保管が可能となる。
加えて、これまでセキュリティや保管条件の問題で公開できなかった収蔵物も一般公開できるようにしていく。同時に管理上の都合で今まで他の施設から借りることができなかった文化財も展示可能になることから、貴重な展示物の巡回展の開催も期待される。
また、現在は自然園として利用されていることや中津川が近いことなどを生かし、豊かな自然を使った体験学習など屋外施設の活用も視野に入れているという。 近隣市との距離の近さも利点の一つ。同課では「市内外から人が集まるような、魅力ある施設にしていきたい」と話している。具体的な展示内容に関しては、現地測量の結果を踏まえて今後、議論が行われる見通しだ。
元気館とのリンクも
一方で現行の郷土資料館は、機能移転により閉鎖される見通し。市の文化施設としては、このたび市が「(仮称)あつぎ元気館」用地として整備を進めている厚木パークビル(旧パルコビル)を文化・芸能の中心地にしてほしいという意見も市民の中にはある。こうした声に対し、同課は「例えば元気館内にギャラリー展示のような形でスペースを作り、収蔵資料館とリンクした展示をすることは可能かもしれない」と有効活用の可能性を示唆した。
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4月19日