横内謙介の劇場シアター談義 ―13―
亜美さんとの再会
この仕事をやっていて嬉しいのは、青春時代のスターに会えることだ。尾崎亜美さんもそのお一人。劇団を作って十年ぐらいの頃、当時・我々の劇団を猛烈に応援して下さっていた声優の神谷明さん(北斗の拳のケンシロウ)が、ご友人として連れてきて下さった。わが一座には『オリビアを聴きながら』全盛期に青春を過ごした者が多いので、我れ先にサインをねだったりして、どちらがお客さんか分からなくなったものよ。その後、親しくさせて頂きつつも、最近は行き来が途絶えていた。それが一昨年、亡くなった加藤和彦さんを偲ぶ会で久しぶりに再会した。
「これはトノバン(加藤さん)が用意してくれた、運命かもしれないねえ」懐かしさのなかにも、お互いピンと来るものあって、一緒に何かしてみようかということになった。そして出来上がったのが『音楽劇・オリビアを聴きながら』という作品である。尾崎亜美さんの楽曲だけを使って、ひとつのストーリーを展開するミュージカルだ。オリビアという人物は出てこないけど、聞き覚えのある亜美メロディが次々に登場してくる。
ただいまその再演中。青山の円形劇場で8月22日から31日まで。詳しくは扉座HP等でお確かめ下さい。厚木の皆様、たまには夫婦で青山デートでも!
劇作家・横内謙介
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4月19日