7月31日(水)まで、市役所本庁舎1階ミニギャラリーで切り絵展を開いている永田松丸さん(山際・82)。独学で絵を学び、切り絵を始めて半世紀。永田さんの横顔に迫った。
▽切り絵の魅力は「素朴さ」と即答。今回の切り絵展には「ドン・キホーテ」の作品9点を展示。「来場者が切り絵に関心を持ってくれているのを見るのが本当に嬉しい」と満面の笑みをうかべる。作品作りで大事にしていることは「遊び心」。あまり力を入れずに惰性でのんびりやるのがいいそうだ。額も切り絵の一部だと考え、全部手作りというこだわりよう。
▽1930年、東京都杉並区に生まれる。中学は美術部。図工は絶対休まなかったくらい絵が大好きな少年だった。早稲田大学電気科(当時)を卒業後は終戦直後で就職難だったが、学生アルバイトから酒類の製造販売会社メルシャン(株)に入社した。ワインコーディネーターとして、切り絵でワインラベルやポスターのデザインを手がけた。京都ロイヤルホテル、大丸デパート、中日ドラゴンズ創設50周年、阪神タイガースが優勝したときのラベルまで、ワイン好きなら誰もが一度はどこかで見たことがあるデザインばかりだ。切り絵との出会いはサラリーマン時代。1963年、中国歌舞団が来日したとき、中国の切り絵を見て感銘を受けたのがきっかけだ。
▽厚木に移り住んだのは89年。最近はその年に話題になった出来事や人物の作品づくりに精を出す。「なでしこJAPAN」が2011年、W杯で優勝したときに30号の切り絵を制作。スパイクが一人一人違うので大変だったと1カ月の制作期間を振り返る。作品の軌跡をたどったスクラップは10冊目。切り絵をする妻と二人三脚で作品づくりを楽しんでいる。今年の3月までは切り絵講師として活躍した。現在は8月の市民ギャラリーでの展示を控え、作品を鋭意制作中。意欲は衰え知らずだ。
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