神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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かたこと NOTE

公開:2013年8月9日

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  ▽多摩ニュータウンといえば、東京都稲城市・多摩市・八王子市・町田市にまたがる多摩丘陵に計画・開発された日本最大規模の”新しいまち”だった。高層マンションがうなるほど建ち並び都心に働く人たちが多く住んだ。ベッドタウンという言葉もこの頃生まれたと記憶している。一頃は、憧れの新時代の街、と話題になった。▽しかし誕生から40年以上が経ち、建物の老朽化と居住者の高齢化、「2つの老い」に直面しているという。郊外の大規模団地ならではの問題として、近隣の商業施設が衰退することによる日用品の買い物の不便さに困っている住民も多いと聞く。ほかの問題も含め、多摩ニュータウン問題とも呼ばれている。▽つい10日前、セブン&アイホールディングスが首都圏初の「イトーヨーカドーあんしんお届け便」と称した買い物支援サービスを開始した、とニュースが報じた。この「あんしんお届け便」は移動販売専用車両として開発された4tトラック。常温、冷蔵、冷凍の3温度帯で商品陳列される。肉・魚・野菜など生鮮品をはじめとする日常生活での必要品約500アイテムが店頭と同じ価格で販売されるもの。多摩市域の多摩ニュータウン計6カ所を週3日巡回する。車内入口は手すり付き、車椅子での昇降もできるようになっている。▽ふと思い浮ぶのは、厚木市内のかつてのニュータウン。緑ヶ丘や毛利台。規模こそ違うが、現状は実に似ている。「厚木市にもあんしんお届け便があったらなあ」との声があちらこちらから聞こえそうだ。ヨーカドーさん、聞こえていますかー。
 

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