愛甲公民館(石井克彦館長)と依知南公民館(小嶋完治館長)が、「第55回神奈川県公民館大会」で優良公民館に選ばれた。1月24日、横須賀市のヨコスカ・ベイサイド・ポケットで表彰式が行われた。市内からの受賞は、2004年以来9年ぶり。
この大会は、県公民館連絡協議会が主催したもの。公民館活動の振興に貢献した優良公民館の功績を表彰し、地域の人づくり、まちづくりを行う社会教育施設である公民館の役割について考察することがねらい。今回の表彰は12年度(12年4月から13年3月)が対象。
82年に開館した愛甲公民館は「ここに住み、共に生きる」をキャッチフレーズに掲げる。09年から県内唯一の田んぼの中で「どろんこバレーボール大会」を開催した。10年には福島市の青年会議所から「参加したい」との連絡があり、東日本大震災後も交流を続けている。また、魚の「つかみどり大会」は20年以上続いており、子どもの事業参加率も高い点が評価された。
13年度には新規事業として「愛甲にんじん再生プロジェクト」や南毛利南地区ゆかりの鎌倉時代初期の武将・愛甲三郎季隆(すえたか)をテーマにした歴史講座など地域の特色を打ち出してきた。
石井館長は「光栄に思っております。地域の住民の方たちと一体となって共存共栄の精神で進んでいきたいと思います」と話した。
依知南公民館は05年開館。「地域の絆・協働・確かなものに」がモットー。国土交通省などが協力し地域全体が参加し、10年にスタートした国道246号線(金田陸橋下)ゴミポイ捨て防止運動は、昨年10月、依知南小学校と金田上部自治会が市ごみ対策協議会から表彰を受け、ゴミが減少する効果も現れた。
また、全て手作りの「流しそうめんづくり」を企画。麺を流す樋やお椀は竹林から切り出したもの。めんつゆや薬味なども手製で、同地区の自然を生かした取り組みなどが評価された。
小嶋館長は「子どもたちも多いので、地域に根ざした習慣を伝承していき、意見を集約して動いていきたいと思います」と話した。
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