市内寿町の郷土資料館で「化粧―美の演出、社会的シンボル、コミュニケーション手段―」と題した収蔵資料展が11月3日(祝)から12月14日(日)まで開かれる。時間は午前9時から午後5時。入場無料。
この資料展は、人間が「化粧」をする理由を明らかにし、美意識と時代や地域で異なる価値観の存在を知り現代に生きる自分との関わりを考えることが目的。
期間中は美の演出として紅化粧、白粉化粧、お歯黒化粧、眉化粧など現代とは異なる化粧を取り上げる。
また、同館が所蔵する江戸時代の男女が描かれた浮世絵、和本コレクション、化粧道具のほか、ポーラ文化研究所が所蔵する化粧道具や男女の結髪雛形なども展示。普段見ることができない貴重な資料を閲覧することができる。江戸時代の厚木で髪結いが活躍していたことを物語る「髪結(かみゆい)職由諸書(しょくゆいしょがき)」も見どころ。
「化粧」の関連講演会が全4回の日程で開かれる。11月3日(祝)は「世界の身体装飾」をテーマに川添裕子氏(松蔭大教授)、11月22日(土)は「平安時代の化粧」をテーマに石井みどり氏(同大講師)、11月29日(土)は、「化粧の意味と歴史」をテーマに石上七鞘(ななさや)氏(同大教授)、12月6日(土)は「化粧道具の歴史」をテーマに村田孝子氏(ポーラ文化研究所)がそれぞれ同館で講演する。時間はいずれも午後1時半から同2時半。聴講無料。参加希望者は直接会場へ。
問合せは、同館【電話】046・225・2515。
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