松蔭大学の学園祭「松蔭祭」で10月25日、国の重要無形民俗文化財に指定されている相模人形芝居・長谷座(山口熱子座長)が学生と地域住民を迎えた普及公演を初めて行い、約50人が訪れた。
この公演は、同大学日本文化コミュニケーション学科の授業の一環で行われたもの。当日は終始和やかなムード。山口座長が公演の冒頭で「一生懸命に稽古を重ねてきました。楽しんでください」と挨拶。その後、同座の座員による人形芝居の解説が始まると真剣な表情で聞き入っていた。
メインは、同学科の学生による人形体験。人形体験に参加したのは同学科2年の中野雄太さん、阿川哲也さん、内海亜貴さんの3人。中野さんが右手と顔、阿川さんが左手、内海さんは足を担当した。3人は苦戦しながらも人形を操り、人形の指で会場の人を指名すると大きな笑いに包まれた。体験が終わると会場からは大きな拍手が起こった。
公演前に人形を持ってPRしたという中野さんは「意思疎通が難しかったが楽しくできた」と充実した表情。その後、同座による「壺坂観音霊験記」が幕を開けると、興味深い様子で身を乗り出して公演に見入っている人の姿も見られた。
公演を観に来た温水在住の日野慶子さん(72)は「伝統的な郷土芸能。同じ日本人として絶やしたくないですね。継承して、若い方にも受け継いでいっていただけたら」と話した。
同学科では来年も普及公演を行っていく予定。
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