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“幻の大豆” 豆腐に変身 上荻野小児童 栽培から加工まで

教育

公開:2015年2月27日

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豆腐を型に入れる児童
豆腐を型に入れる児童

 幻の大豆といわれ、かながわブランドにも認定されている「津久井在来大豆」。これを児童が豆腐に加工する授業が上荻野小学校(武井綾子校長)で2月19日に行われた。

 総合的学習の一環として地産地消について学ぶことに加え、自分たちで育てた大豆を食べる食育を目的に行われているこの取り組み。3年前からJAあつぎ大豆部会の会長である井上允さん(67)や市内小野にある三橋豆腐店店主、三橋光男さん(76)の協力で実施されている。

 この日、同校の家庭科室には3年生の児童約50人と、ボランティアの保護者10人が集まった。三橋さんの指導のもと、早速豆腐作りを開始。前日から水につけてあった大豆をミキサーに水と一緒に入れ、スイッチオン。滑らかな液状になったところを布でこせば豆乳の完成だ。

 おぼつかない手つきで豆乳を絞る児童たちは「ぬるぬるしている」「気持ち良いさわり心地」と思い思いの感想を話しながらも、初めての体験に興奮気味。豆乳を加熱し、豆腐の良い香りが漂い始めればいよいよ終盤。にがりを加え、型に入れて押し固めると、綺麗な豆腐が出来上がった。

 完成した豆腐の姿に、児童らは「すごい!」と大はしゃぎ。自分たちの手で作ったその味にも大満足の様子。橋本颯介くんは「楽しかった。型に入れるのが難しかった」と、貴重な体験を振り返った。ボランティアとして手伝っていた山田和空さんの母親、潤さんは「大豆から豆腐ができる過程が分かって感動しました」と、大人でも感激した様子。指導にあたった三橋さんは「子どもたちは出来上がると喜ぶ。その顔を見るのが良いよ。頼まれれば他の学校にも教えに行きたいね」と顔をほころばせた。

地産地消と食育を

 この取り組みは、3年前津久井在来の生産者が集まるJAあつぎ大豆部会の井上会長が学校に呼びかけたことで始まった。

 津久井在来の普及ももちろんだが、地場産のものを食べることの大切さを教えることが重要。更に、いろいろな加工品にすることで「食育」の効果も高められるのではと井上さんは考えた。上荻野小に声を掛けると、3年生の国語の教科書に「すがたを変える大豆」という教材があることから、初めは3年生だけで大豆の栽培が始まった。

 児童らは、総合学習の時間を利用して、種まきから栽培、収穫、その後の加工までを1年を通して行う。井上さんの他にも、保護者、ボランティアがサポートし、学校と地域が一体となった取り組みだ。翌年には全学年で行うようになり、今年は約20kgの大豆を収穫。豆腐以外にも、低学年はきな粉に加工するなど、「大豆」を通じた幅広い教育が行われている。

 武井校長は「いま叫ばれている地産地消を学べる上に、(豆腐作りは)家庭ではできない貴重な体験。地域の方の協力によって毎年実施することができているのでありがたい」と語った。

 「自分たちで大豆を作って、加工までする機会はなかなかない。食育にもなるし、何より面白い。学校だけでやるのは大変だし、私1人でやるのは不可能だけれども、できれば各校でやっていきたい」と井上さんは今後の展望を話した。

豆腐を作る井上さん(右)と児童
豆腐を作る井上さん(右)と児童

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