福島県と厚木の自主夜間中学で教えている 岩井 富喜子さん 下古沢在住 65歳
”教える”より”寄り添う”
○…2011年3月11日、未曾有の大災害に見舞われた東日本。故郷・福島のために何かしなければという想いはあったが、何をすれば…。悶々と考える日々を送っている中、目に飛び込んできたのが福島の「自主夜間中学」の新聞記事。2012年1月のことだった。
○…記事に載っていた「福島に公立夜間中学をつくる会」(大谷一代代表)に連絡をし、新幹線に飛び乗ったのがその年の3月。以来、毎月1、2回のペースで通い、勉強したくてもできなかった高齢者や、事情があって学べなかった子どもたちに勉強を教えている。「自主夜間中学には本当に色々な境遇の人がいる。その人たちの『学びたい』という気持ちに合わせて、その手助けを私たちはしているのよね」。
○…福島での活動に参加して1年ほど経った頃、厚木でも自主夜間中学を始めたという話が舞い込んだ。「ぜひやって欲しい」ということで、あれよあれよという間に代表に。「あつぎえんぴつの会」として、今はもう1人のスタッフとともに2人の生徒を支えている。「私自身、いろいろな境遇の人に会うことで自分の道が開けている気がする。生徒から学ぶことはたくさんありますよ」そう勢いよく話すその姿からは大きなエネルギーを感じる。
○…大学の教育学部で「学力とは何か」を学んでいた時、夜間中学についての連載記事を読んだ。そこで発見した「自分の学びたいことを学ぶのが学問だ」という想いを胸に、厚木で教諭に。キャリアを重ねた後に養護教諭の免許を取得し、30年以上、特別支援学級で子供たちを教えた。「”教える”より”寄り添う”。それが本来の教育。それは障がい児でも普通学級でも変わらない」。モットーを聞けば「笑顔!何とかなるさ!」とにっこり。山歩きが趣味で、その活動範囲は海外にも及ぶ。「去年は韓国の山を5日間歩いたわね」とさらり。夫、2人の息子の4人家族。
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
<PR>
|
|
<PR>
4月19日