「乳がんはまだ私には関係ない」と思っていませんか?●壮年層女性のがん死亡原因のトップ
今、日本女性の12人に1人が乳がんにかかるといわれています。亡くなる方は年々増加し、今では1年間に約1万3千人。ここ30年の乳がんの急激な増加は、食生活やライフスタイルの変化がエストロゲン(女性ホルモン)の分泌に影響しているためとみられています。乳がんは女性の壮年層(30〜64歳)のがん死亡原因のトップになっているにもかかわらず、無関心な人が多いのも現状です。
●最もかかりやすいのは40代
「乳がんはまだ私には関係ない」と思っていませんか?乳がんにかかる人は30代から40代にかけて急増します。ピークは40代後半〜50代。「閉経後は大丈夫」「50歳過ぎたら乳がんにならない」ということもありません。また、若いからといって油断はできません。乳がんは何歳でもかかる可能性があります。
家族や親戚に乳がんがいない、出産・授乳経験があるから大丈夫。ということもいえません。つまり、乳がんにならない、といえるひとは一人もいないのです。
●早期なら約90%が治癒します
残念ながら、現在乳がんの予防法はありません。しかし早期発見であれば、約90%の人が治癒します。決して怖い病気ではありません。早期発見のために、セルフチェックや検診が大切なのです。
●はじめましょう20歳からのブレストケア
月1回、乳房に触れたり観察して変化がないかをセルフチェック(自己検診)をしましょう。そして、忙しくても定期検診を受けることがとても大切です。マンモグラフィや超音波検査などの画像診断は、早期発見に有効です。乳房の変化や検査方法について相談できる乳腺専門の主治医を見つけておくことがとても大切です。※ブレストケア…ブレストは胸のこと。乳腺や乳房のケアのこと。年代別の効果的なブレストケア方法は下段表に記載。
●乳がんになる人とは?ならないためには?
乳がんはどんな人でもなる可能性がある病気
乳がんと関係すると考えられる特に重要な危険因子は以下の通りです。
乳がんになりやすいリスクを高める因子
【1】出産経験がない
【2】授乳経験がない
【3】母親、姉妹など家族に乳がんになった人がいる
【4】乳がんや良性の乳腺疾患になったことがある
【5】初産年齢が高い
【6】成人期の身長が高い
【7】肥満である
【8】初潮が早い
【9】閉経が遅い
【10】生まれた時の体重が重い
【11】飲酒量が多い
【12】たばこを吸う
しかし、危険因子に当てはまる項目が多いからといって、必ず乳がんになるというわけではありません。
逆に、当てはまる項目がゼロだからといって、絶対に大丈夫とはいえません。
●乳がんは、乳房にある乳腺に発生する悪性腫瘍です
乳がんの症状はさまざま
乳がんは乳腺(母乳をつくるところ)に発生する悪性腫瘍です。症状は、しこり、痛み、血液が混じったような分泌物が出る、乳首のただれ、皮膚のくぼみ、赤く腫れたりオレンジの皮のように毛穴が目立つ、脇の下のしこり、など実にさまざまです。
初期には全身の症状がないため、放置されやすい
細胞ががん化して、がん細胞となり、増え始めるとしこりになります。しかし、乳がんの初期には食欲が減ったり、体調が悪くなるなどの全身症状はほとんどありません。唯一の乳房の変化に気付かずに放置しておくと、乳腺の外にまでがん細胞が増殖し、血管やリンパ管を通って全身へと拡がっていきます。乳房のわずかな変化を見逃さないことが大切です。
▽資料提供 認定NPO法人乳房健康研究会
参加して学べる関連イベント
●10月14日(金)〜20日(木)銀座ピンクリボンウィーク 時間/午前10時〜午後8時(日曜日は午後1時〜午後7時、最終日は午後7時まで)。会場/銀座教文館(東京都中央区銀座4の5の1)。乳がんについて知る、学ぶ、寄り添うをテーマに会期中、展示や体験コーナー、トークショーなど多彩な催しが予定されている。(問)認定NP0乳房健康研究会事務局【電話】03・6278・8720
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