厚木版 掲載号:2017年1月20日号

厚木市民朝市2000回の裏側(上)

親から子へ孫へ、43年 社会

初回から参加する大貫義治さん

(左から)三香枝さん、義治さん、孫の祐輝さん、浩一さん
(左から)三香枝さん、義治さん、孫の祐輝さん、浩一さん
 2月5日(日)に2千回目の開催となる厚木市民朝市。市民の台所として43年目を迎えた。時代と共に朝市を支えてきた人々の姿を紹介する。

*   *   *

 大貫義治さん(81)は市内戸田でトマトやネギ、白菜など露地野菜を栽培している。朝市に初回から参加する唯一の出店者だ。

 参加したのは、39歳のとき。当時の朝市の担当者から依頼を受けた。義治さんは「収穫したての野菜をトラックの荷台いっぱいに積んで持っていった」と顔をほころばせて振り返る。

 現在毎週日曜日に市文化会館駐車場で開かれている市民朝市は、開始当初の1974年、旧厚木小学校跡地(現在の中町立体駐車場)で毎月末の日曜日のみ開催していた。出店者は農産物だけでなく加工品や菓子などを販売していた。

 当時、義治さんは妻の三香枝さんと息子の浩一さんと親子3人で出店。三香枝さんは、「まさに一家総出という思い出。当時はお客さんがどっと押し寄せてきて、本当に忙しかった」と話す。ビニール袋もなかった時代、野菜は新聞紙に包んで手渡しした。量り売りで、お客さんがほしい分だけを包んでいく作業。「朝採れのネギを、泥が付いたままもっていった。落としている暇なんてなかった」

 現在は孫の祐輝さんも共に朝市に立つ。お客さんの顔が見える直売所として、大貫さん一家にとって大切な場所だという。義治さんは、「これからも新鮮な野菜を提供していきたい」と語った。

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