二十三代目木村幸太夫として「厚木太神楽」で獅子舞を演じる 本多 あけみさん 温水在住 53歳
祖父と共に獅子は舞う
○…伊勢神宮の信仰拡大を目的に、江戸時代から続く伊勢拾二座太神楽獅子舞。県の無形民俗文化財にも指定されている。その一つを受け継ぎ「厚木太神楽(あつぎだいかぐら)」として正月に民家を周った嶋本家に伝わる名跡が「木村幸太夫(きむらこうだゆう)」。獅子舞の前足を演じる者にだけ授けられる名前だ。その23代目を名乗る。4日に愛甲公民館で行った普及公演では、50人以上の観客を前に、約40分に濃縮した演目を披露。凛とした獅子の動きに、大きな拍手が寄せられた。
○…厚木生まれ、厚木育ち。母は獅子舞一家、父は村歌舞伎とも呼ばれる地芝居「蛭間座」の一家。3歳の頃から子役として蛭間座歌舞伎の舞台に立った。首もとの白塗りが落ちないまま、小学校に行ったことも。子どもの頃の夢は「歌舞伎役者」だった。伯父が歌舞伎役者になった影響を受け、自身は昭和の大女優・山田五十鈴さんに弟子入り。「舞台が好き」という思いは今も変わらず、現在も母とともに入谷歌舞伎・大谷歌舞伎に携わる。
○…もう一つの舞台・獅子舞では、21代目の祖父・嶋本清友さんが演じる獅子の後ろ足として20歳の頃から活動。それまでは、家に飾ってある獅子頭は触ってはいけない存在。1998年に21代目が逝去し、獅子舞の活動も11年間休止。市が後継者育成で支援する中、2009年3月に復活を遂げた。22代目の母が前足を担ったが、5年ほど前から23代目を継承した。初めてかぶった獅子頭は「祖父の匂いがしました」。衣装の帯に祖父の写真を忍ばせ、家族の思いが詰まった「神事舞」を舞う。動きにキレのある母と、情や味を感じる祖父。尊敬する二つの舞を見て学び、自身の舞を模索する。
○…昨年の郷土芸能発表会から、24代目たる小学3年生の双子の娘が舞台に立つ。今回も天狗と翁に扮し、上演後親子で客席を回った。「ゆくゆくは双子で獅子の前足、後ろ足を」というのが、母親としての願い。
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4月19日