厚木版 掲載号:2017年11月3日号
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本日11月3日から始まる「あつぎ飯山秋の花まつり」の実行委員長を務める松野 正剛(せいごう)さん市内飯山在住 75歳

とことん現場主義

 ○…芳香を放つ5千株のざる菊に囲まれて取材中、50mほど離れたモミの枝にとまるオオタカを目ざとく見つけ、「そっと近づいてみよう!」。少年のような笑みを絶えず浮かべて話す様子から、愛してやまないふるさと、自然豊かな飯山をおもう気持ちが伝わってくる。

 ○…農業と養蚕、酪農を営んでいた両親が早逝し、18歳離れた長兄が親代わりだった。小鮎中学卒業後、当時の厚木自動車部品(株)(現・日立オートモティブシステムズステアリング(株))に入社。25歳で30人の部下を持つ。独学で勉強し、職業訓練指導員の資格を取った。やがて工場で新規の機械導入時には、安全性や生産性などの検査を任されるように。「とにかくやってみる。未知のことにもどんどん挑戦したよ」その姿勢を買われ、40代で1年半台湾へ赴任。まったく分からぬ言葉も地理も、忍の一字で習得し、近所づきあいが生まれると飾らぬ人柄からか「あの日本人はいい人だ」と評判が立った。現役を退いた今でも、台湾時代の取引き先とは縁が続き、コンサルタント業務を請け負っている。

 ○…飯山の魅力発掘と発展をめざして活動する「みどりと清流のふるさと創造委員会」の委員長も務める。10年ほど前、温泉郷の玄関口の休耕地に目をつけた。地主に直談判し無償で借り受け、仲間を募ってユンボで開墾。台風に泣かされ、野生動物に芽を食べられても諦めず、4年前に初めて花で人を呼ぶまつりの開催にこぎつけた。地場産野菜を販売する「飯山まちおこし絆の会」や飯山観光協会のメンバーらとも協力する手作りのまつりには、年々ファンが増え続けている。

 ○…若い時分に鳴らしたギターを懐かしみ、時間ができたら「ライブハウスをやりたい」という夢に向け、場所を確保し図面も書いた。ところが妻をはじめ周囲の猛反対にあう。次なる目標は「目下のところ模索中。もう後期高齢者だし」冗談めかして笑った。

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