七沢希望の丘初等学校(島根照夫校長・児童数41人)の体育館で1日、あつぎ環境市民の会の櫻井進さん(72・七沢)による里山紙芝居の読み聞かせが、初めて行われた。これは同小の2学期のテーマ学習「みのりと文化」の一環で、地域に根差した活動をしている櫻井さんに、学校側が依頼し実現したもの。
櫻井さんの紙芝居は、1960年代以前の農村での暮らしを題材に、囲炉裏を囲んだ食事や、コマやおはじき、竹馬など子ども時代の遊びなどが手書きで丁寧に描かれている。A4サイズのクリアファイルに収められており、1枚完結型。その総数は60枚以上。モノトーンで描かれた紙芝居は、7、8本の筆ペンを使い分け、濃淡が表現されている。「白黒の方が、聞き手に想像してもらいやすいから」という。
20年ほど前、七沢へ越してきた櫻井さん。本業は陶芸家だが、10年以上前、七沢神社の総代と子ども時代の話で盛り上がり、紙芝居制作を始めた。また母親の実家が農家だったこともあり、農業にも取り組んでいる。
「農業と食」体験授業で学ぶ
櫻井さんの授業では、まず、児童たちが体育館の床いっぱいに広げられた紙芝居を自由に見て回った。そのほかに、デジタルフォトフレームも設置され、櫻井さんの畑で撮影した6000枚以上の野菜や麦畑の写真を流した。
後半の授業では、現在の日本の食料自給率や、世界の温暖化の影響などにも触れながら、児童から質問があった紙芝居を中心に、解説が行われた。
櫻井さんの紙芝居を初めて見た児童(6年)は「昔のことをたくさん知ることができ、勉強になった」「だるまさんがころんだなど、今と同じ遊びが昔からあったことに驚いた」などと感想を話した。
櫻井さんは「一度で理解してもらうのは難しいと思ったが、たくさん質問が出たので嬉しかった。また機会があればやりたい」と意欲を見せた。
島根校長は「身の回りの豊かな自然とその恩恵について、学校が意識して取り組んでいかなければいけないこと」と話した。同小では「農業と食」に注力しており、児童らが育てた米を給食で食べるなど、日頃から体験学習を行っている。
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