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厚木交響楽団でコンサートミストレスを務める 天野 克子さん 毛利台在住 79歳

公開:2017年11月24日

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音楽へ「迷わずまっすぐ」

 ○…オーケストラの第一バイオリンのトップ奏者を指す”コンサートミストレス”。厚木交響楽団で30年以上トップを走り続ける。それでも「もっとバイオリンを極めたい。まだまだ足りない」と探究心は尽きない。「迷わずまっすぐ」がモットーというように、音楽の世界へただ一筋に。今年40周年イヤーを迎えた厚響。その最後を締めくくる記念演奏会を12月に控え、練習にも熱が入る。

 ○…兵庫県西宮市生まれ。小5のときバイオリンと出会う。習い始めて3日目には『ちょうちょ』をマスター。中2で全国2位になるなど、すぐに才能を開花させる。「練習は大っ嫌いで、練習しなくてもすぐ弾けた」といたずら顔。東京藝術大学へ進学し、ライバルを見て初めて「明けても暮れても練習した」。卒業後、大阪フィルハーモニー交響楽団へ入団。指揮者・朝比奈隆氏に出会い、音楽の楽しみを深める。

 ○…29歳で結婚を機にご主人の赴任先ドイツへ。「ドイツに行くからにはバイオリンは辞めよう」と決意。押し入れにバイオリンをしまったものの、1年で帰国。長女が3歳のとき、ふと気づいたらバイオリンを手にしていた。それからは自宅で教室を開き、音大で講師を務めるなど、指導者としての才能も発揮。お弟子さんから「厚木の母」として慕われている。

 ○…厚響との出会いは40歳。長男の合唱団の発表会で伴奏をしていたのが厚響だった。その演奏に心が震え、「またオケをやりたい」とバイオリン魂に火がついた。仕事をしながら活動するアマチュアオケ。「音楽の知識も深く、バイオリンにも真摯」と、リスペクトの気持ちを忘れない。

 ○…毎日3人の生徒を教え、深夜1時から3時間の自主練も欠かさない。驚きの生活スタイルに、若さの秘訣を尋ねると「精神年齢は28歳」と茶目っ気たっぷり。年齢を感じさせない明るい笑顔で、周りを照らす太陽のようだ。

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