厚木市立病院(水引1の16の36/山本裕康院長)の旧病棟の取り壊しや外構工事が終わり、新病院第III期工事が完了。全面オープンを迎えた。5年間にわたる工事を終えて、12月9日に新病院の竣工式が行われた。
同病院は1951(昭和26)年に神奈川県立厚木病院として開設。2003(平成15)年4月に県から経営移譲を受け厚木市立病院となった。施設の老朽化から12(平成24)年10月に建て替え工事に着手した。
完成した新病院の建設事業費は約146億円。地上6階、地下1階の免震構造で、病床数347床。診療科目は27。県から地域医療支援病院の指定を受けている。公立病院の使命である救急、小児・周産期、がん、災害医療などを担う地域医療の中心的役割を果たし、血管造影装置が入るハイブリッド手術室を完備し、血管外科と脳神経外科による血管内治療など、高度医療も提供。敷地内駐車場は180台、救急センター駐車場5台、バイク・自転車置場193台を備える。
当日の竣工式典は170人の来賓らが見守る中行われた。冒頭、小林常良市長が、工事中に確認された県立病院時代の地下埋設物やアスベストなどに触れ「都度状況に対処するのに大変苦労した。携わった方々のおかげで今日という日を迎えられた。一生頭に残り誇りに思う仕事。お礼は言い尽くせない」とあいさつ。山本院長は「市民のみなさんや地元医療機関からのさらなる要望に応えられるようスタッフ一同懸命に努力していく」と話した。
大成建設・小島組特別共同企業体などの工事施工者に感謝状が贈られた。その後会場を外に移しテープカット、市の木モミジとサクラの記念植樹と続き、小林市長の書による病院入口の看板除幕式も行われた。
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