厚木南公民館長を務める 會田 昇さん 旭町在住 70歳
「特徴ある活動をしたい」
〇…4月1日に開館、23日に落成式を迎える厚木南公民館。市の非常勤特別職として同館の館長を務める。「まだ馴染まないね。もう少しすれば落ち着くかな」と少しぎこちなさそう。館長としては5年目の春。「地域の方や役員の皆さんのお蔭でやって来られた」と感謝の思いを語り「先輩の公民館長たちの伝統を大事にしながら、南公民館として特徴のある活動をしていければ」と意欲を見せた。
〇…「厚木は自然もあって住みやすいし良い所。だから離れられないのかな」。厚木で生まれ育ち、大学を卒業後、厚木市役所へ。初めての配属先は区画整理課だった。子どもの頃遊んだ田んぼやザリガニを取った小川が変わっていく様を働きながら目にしてきた。「駅周辺は大分変わった。私も高度経済成長期やバブル期と夢中で仕事したよ」と懐かしそうに目を細めた。
〇…厚木南公民館が変わる時、いつもそこには自分が居た。「不思議なことに、何かと縁があってね」。旧公民館の79年増築時には主事として、01年には副館長として在籍。今回の新築・移転では館長として事業に携わり、参与として建設委員会などの地域の人たちとの話し合いにも参加した。「落成式も今回で2度目。なんだか感慨深いね」。慣れ親しんだ旧建物に少し寂しい想いを残しつつも「住民の念願だった体育室もできた。本当に嬉しい」と満面の笑みで語った。
○…定年後、地域の役に立てればと保護司に。先輩のすすめで始めて10年が経つが「難しい仕事。まだまだ学ぶことが多い」という。毎週土曜日には60歳で入会した厚木南シニアソフトクラブで汗を流す。「楽しいよ。でも厚木にほかにクラブがなくてね」と残念そうな表情。館長の職も残すところあと1年を切った。来年の今頃は好きな盆栽いじりをしながら、「たまには女房と国内旅行にでも行きたいね。なかなかのんびりできなかったから」と恥ずかしそうにはにかんだ。
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