ダンサー特有の跳ねるような、軽やかな足取りで、待ち合わせ場所の本厚木駅北口に現れたのは関谷実奈さん(22)。清楚な色気と体育会系の活動的な雰囲気が見事に同居している。存在自体が美しく清々しい。
関谷さんは、玉川大学ダンスドリルチーム「JULIAS」(ジュリアス・50人)の一員。先月、全米チアダンス学生選手権に出場し、チームパフォーマンス ディビジョンII部門で、昨年に引き続き第1位を獲得、全米連覇の快挙を成し遂げた乙女なのだ。映画「チア☆ダン」などのヒットで一躍脚光を浴びる競技となったチアダンス。「明確な目標がないと頑張れないタイプ」と自身を評する関谷さんに話を聞いた。
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▽チアダン強豪の玉大。昨年も優勝していたことから「優勝はいける」と思っていたが、やはりそこはチアダンス競技の本場、アメリカの権威ある大会。これまでコーチに怒られたこと、自分たちの進む方向が間違っているのでは?と立ち止まったこと、でも自分たちを信じて進んできたことが一気によみがえってきた。自身は4年生。最後の全米大会挑戦だ。多くの感情が交錯したからこそ「優勝の喜びはひとしおでした」。
▽三田小、睦合中卒業。幼稚園年長から中学までジャズダンスを学んでいた。母親に話を聞いて、かっこいいなと目標にしたチアダンス。相洋高校へ進みチア部で活躍。もっと学びたいと週3回のスタジオ通い。そしてチアアダン強豪の玉川大学へ進学した。文武両道のチームの伝統は少々厳しいが、だからこそ学ぶものが多い。週5日・1日3時間の練習に没頭する毎日。かけがえない仲間と多くの経験を得たという。
▽卒業後の展望を聞くと「渡米してチアを本格的に学びたい。そしてチアを日本に普及することと、ジュリアスに還元、貢献したい」と迷いのない目標が返ってきた。もちろん「渡米資金は仕事して貯めてから」と、脱帽だ。チアに懸ける青春はまだまだ続く。
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