大山小を除く市内9小学校で、今月下旬から11月にかけて修学旅行が実施される。当初8校が日光を予定していたが、震災の影響でこのうち7校が行き先を愛知県に変更した。
修学旅行は、宿泊を通じて集団生活を体験しながら、旅行先の自然や歴史、文化を学ぶために行われる。世界遺産を有することや、交通アクセス、費用面などから日光を選ぶ小学校は多いものの、行き先などは各校の校長が決めるため、必ずしも日光というわけではない。
市内では、伊勢原小が9月28・29日に長野で実施。修学旅行を隔年で行う大山小は今年実施しない。残る8校はいずれも日光の予定だったが、震災に伴う原発事故により変更となった。
5月下旬を予定していた大田小では、4月に当初の予定を白紙にした。同校の谷山敬子校長は「当時、余震や原発の不安が大きかったうえ、見学予定地には営業再開のめどが立たない所もあったため日光を断念した」と振り返る。
同校ではその後、複数の候補地の中から、愛知を選択。11月1・2日の日程で犬山城や博物館明治村、八丁味噌の製造工場などを見学する予定だ。「日光市が観光安全宣言を出したものの、やはり原発被害を心配する保護者の声も少なくなかった」と谷山校長は話す。
大田小に歩調を合わせたのが、高部屋小・比々多小・成瀬小・桜台小・緑台小・竹園小。いずれも10月に愛知で修学旅行を実施する。
この6校は毎年「修学旅行団」という話し合いの場を設け、行き先を申し合わせている。団長を務める成瀬小の齋藤実校長は「子どもを連れて行くということを第一に考えた結果、大田小の判断も踏まえ愛知に決めた」と話す。一方で齋藤校長は「日光の方々に申し訳ない気持ちも多々ある。状況が許せば来年は日光に戻したいという個人的な思いは強い」と語る。
こうした動きとは反対の決断をしたのが石田小だ。同校は予定通り10月14・15日に日光に行く。細谷毅義校長は「日光市や地元業者と連絡をとり、放射線の心配はないと確認した。保護者から異議も出ていない」と話す。
近隣市では、秦野市と厚木市にある36校すべてが日光に行く。平塚市は修学旅行を実施していない。また、厚木市の6校では、5・6月の段階ですでに日光へ行っている。
伊勢原版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
|
<PR>