石田小学校(細谷毅義校長/児童数626人)の敷地内に12月15日、深さ41mの井戸が完成した。揚水量は毎分60リットルあり、井戸は児童の学習材料として利用されるほか、災害時の飲料水などにも使われる予定だ。
児童の要望で始まった井戸掘りは、今年11月からおよそ1カ月かけて行われ、現在は電気ポンプを介して水が勢いよく出る。井戸を掘るためにかかったおよそ80万円はすべて地元自治会や保護者、地域住民たちの寄付でまかなわれた。同校の細谷校長(59)は「多くの皆様方のご協力で、子どもたちの願いが実現しました」と話す。
きっかけは昨年6月。当時の4年生児童が「きれいな井戸水で生き物を飼育したい」と細谷校長に申し出た。今年6月、児童の声を受けてPTAや地元自治会などが「井戸掘りプロジェクト実行委員会」を発足、県の補助金を活用しながら同校初の井戸掘りが行われた。7月には深さ10・5mの手掘り井戸が完成したが、くみ上げた水は鉄分が多く少し赤かった。
そこで、同校では11月に2カ所目となる井戸掘りを実施。今月15日に工事が完了し、児童たちは無色透明の地下水にありついた。
「この水でホタルを」
井戸は昔の生活様式を学ぶ材料として授業などで活用されている。井戸水は検査がまだ行われていないため、飲むことはできないが、4年生の管野空海君は「学校に井戸ができてうれしい。この水でホタルを育てたい」と笑顔で話す。
2カ所の井戸はいずれも体育館のトイレ近くに掘られている。細谷校長は「災害時に井戸水がトイレ用として、また飲料用としても機能してくれれば」と期待を込めた。
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