倒木した杉の木から作ったベンチを市に寄贈した三ノ宮生産森林組合の組合長 大貫 英敏さん 三ノ宮在住 67歳
美しい景観を守りたい
○…昨年7月の豪雨により三ノ宮では倒木が相次いだ。「なんとか有効活用してやりたい」―。山林でたくましく成長した木々はわが子のよう。三ノ宮生産森林組合では、倒れた杉の木からベンチを3台作り、先日、市に寄贈した。ベンチは図書館近くに設置された。「憩いの場として多くの人に座ってもらい、伊勢原で育った木の温もりを感じてほしい」。素直な気持ちを大きな声で語る。
○…比々多小中時代はテニスや野球が得意なスポーツ少年だった。しかし、中学生の時に腰を痛めドクターストップ。読書好きだったこともあり、秦野高校に進学後は時代小説を読みあさり、地元の歴史にも関心を深めていった。大学卒業後に伊勢原町役場へ。「地元が大好きになっていたし、地元に貢献したかったから」と当時を振り返る。財政、農政、議会事務局、選挙管理委員会など、定年まで幅広い分野に従事。市制が施行された1971年に結婚。2人の子どもは独立し、現在は妻と2人で暮らす。
○…三ノ宮生産森林組合は地元住民を中心に182人で構成され、聖峰や高取山など地域の山林整備や緑化活動を行う。組合長になって今年5月で丸3年。この間、市内では第2東名、246バイパスなど、道路整備も動き出した。それゆえ、生粋の伊勢原人として「組合の活動で地元の美しい景観を守っていきたい」という思いも人一倍だ。
○…大山の頂にかかる雲の様子から天候を予測するのが日課だ。「住めば都とはよく言ったもの。私はこの土地しか知らないけど、ここが一番だと言える」とにっこり。当面の楽しみは妻との国内旅行だとか。組合の活動に加え、農作業や自治会活動もあり、実現は先になりそうだが「伊勢神宮の式年遷宮を見せてあげたい。見たことがないから」と夫の一面も。精力的な活動は妻の支えあってこそ。「周囲の協力に心から感謝」し、これからも地元一筋を貫いていく。
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
<PR>
|
<PR>