2月15〜17日、中央公民館で展示会を開いた「伊勢原手作り甲冑隊」の隊長 山口 靖之さん 上粕屋在住 74歳
次の10年も「自他共栄」
○…厚紙で作った甲冑を着て街中を練り歩く武者行列。毎年、伊勢原観光道灌まつりのパレードのなかで行われ、沿道からは「かっこいい」「本物みたい」とたくさんの声援が送られる。今月、中央公民館で開かれた展示会には多くの人が来場し好評を博した。手作り甲冑の魅力について「作る喜び」「飾る喜び」「着る喜び」の3つを挙げる。「でも、着る喜びが一番かな。人にほめられるのはやっぱりうれしいからね」
○…伊勢原のまちおこしをしようと、有志5人が小田原の甲冑教室に通い技術を身につけた。2003年には伊勢原市内で教室を開講、のちに卒業生たちを中心に「伊勢原手作り甲冑隊」が発足した。自身は第1期の卒業生。メンバーは年々増え、現在は高校生から80歳代まで、およそ85人が活動する。伊勢原のみならず、厚木や秦野、大和からも人が集まるという。「発足から10年経ち仲間も増えた。今後は若い世代にも加わってもらい会員を100人にしたい。甲冑作りの技術や楽しさを伝えたい」と語る。
○…甲冑隊は昨年、川崎市や埼玉県の祭りに招かれ勇壮な武者姿を披露。また、警察の依頼で防犯キャンペーンに協力し、東日本大震災の被災地となった宮城県山元町の慰問も行った。甲冑隊は今や各地のイベントにひっぱりだこ。今後も「柔道の教えである『自他共栄』の精神で」と意気込む。
○…高部屋村の生まれ。秦野高校で柔道部に入部。日本大学理工学部に進学後も柔道を続けて3段の腕前に。「粘り強さ、あきらめない精神は柔道に学んだ」と振り返る。卒業後は伊勢原市内の自動車部品メーカーに定年まで勤務。現在は息子夫婦や孫に囲まれ幸せに暮らすが、甲冑隊のほかにも小中学生への柔道指導や観光ボランティアなど、多忙な毎日を送っている。「自他共栄とは、助け合い共に栄えようという意味。ずっと人や地域のために頑張れたらな」。充実した表情を浮かべた。
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