二人三脚で1000Km 四国遍路の記録展示
お遍路の記録を写真と絵手紙で―。串橋に住む吉川孝雄さん(77歳)の自宅には、2007年から11年に夫婦で四国霊場を巡った時の記録が展示されている。四国88カ所と別格20霊場をあわせた108カ所を訪れた様子を楽しく振り返ろう、と夫婦で企画したもの。室内には孝雄さんが撮った写真と、妻の美知子さん(71歳)が描いた絵手紙が並んでいる。
四国遍路は、弘法大師にゆかりのある霊場を巡拝すること。白衣と菅笠を身につけ金剛杖を持ち、1400Kmの道のりを歩く。もとは修行の一環として行われていたが、今では観光の目玉にもなっている。
ウォーキングが共通の趣味であるという吉川夫妻。美知子さんが香川県出身ということもあり、お遍路さんとして四国を歩こうと企画した。夫妻は2007年10月から11年10月までを6期に分けて歩くことを決め、香川県の善通寺を皮切りに、4年間かけて各地を巡った。
1度の遍路は4日から2週間ほど。旅の計画はおもに孝雄さんが立て、宿泊地も事前に予約した。バスなどの公共交通機関はほとんど使わず「歩いた距離は全部で1千Kmを超えました」と2人は笑顔で振り返る。
道中、孝雄さんはデジタルカメラで各地を撮影。四国の豊かな自然や、出会った人たちとの交流もカメラに収めていった。また、美知子さんも趣味で習っている絵手紙や俳句で旅の様子を記録した。
次は九州
今回の展示はこれらをまとめたもの。夫妻は「旅の思い出を自分たちで楽しもう」と考え、半年間かけて準備した。写真は1300枚以上、美知子さんの絵手紙は86枚にのぼった。もともと公開する予定はなかったが、うわさを聞いた近所の人たちが多く駆けつけたという。孝雄さんは「四国遍路をしたことがあるご近所さんも来られた」と話す。
ウォーキングは、健康維持のために夫婦で行っている。孝雄さんは、西方浄土の教えを引き合いに「次の目標は九州です。また元気に歩くことができれば」と意気込んでいる。
展示は5月31日(金)まで。問い合わせは【電話】0463・94・1165吉川さん
|
|
|
|
|
|
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
|
<PR>