市内小中学校に食農教育の野菜を寄贈している 鳥海 司男さん 上平間在住 86歳
健康が幸せ
○…「まずは自分が病まないこと。これが大事。みんなが健康で丈夫で働いていければ、世界に誇る日本になれる」。地域で農業を営み、食農教育のために大田小学校に初めて野菜を寄贈したのが5年前。今では農協を通じて市内小中学校に年数回、野菜を届ける。6月28日にも市内6小中学校にサツマイモ「すいおう」の苗250本を贈った。「子どもの頃に学んだものは憶えているもの。野菜を食育に活かしてほしい」と笑顔。
○…昭和2年生まれ。当時のここは大田村だった。家の手伝いをしながら学校を卒業し、16歳で就農。21歳の頃に終戦を迎えた。家は古くから農業を営み、田んぼと畑に山も少々。農業一筋70年で今も現役、毎日畑に出る。「農業は野菜との戦いです」と話すその手は真っ黒に日焼けし、シワの数だけ歴史を感じる。
○…野菜と戦う70年の日々。食の欧米化も進み、安い輸入食材も増えてきた頃、さまざまな病気も増えたと感じたという。新聞記事でサツマイモや紫蘇などの健康効果を知り、儲かるではなく、健康に役立つ野菜作りに、より力を注ぐようになっていった。「頭が良くても、大金持ちでも、長患いではしょうがない。健康が一番の幸せ」と力強く話す。その思いを伝えるために野菜の寄贈を始めた。「この先、90歳になっても生きていたら、より人の役に立つこともしたい。だからこれからも健康に役立つ野菜を作り続けます」と、力強い言葉。
○…地元の老人会「大田第3寿楽会」の会長。8月3日に大山の阿夫利荘で行われる福祉・健康まつりでも、すいおうの展示やジュース等を検討中。魅力を発信していく。趣味の和歌は、当時の農産物試験場の先生に勧められたもので、俳句や短歌、川柳などを経て和歌に落ち着いたという。「ボケ予防の自己流ですよ」と笑う。『地場産の安全安心四季菜果 学ぶ食育 百の夢見て』―。そこには農業への思いが詰まっている。
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