2月22日に中央公民館で行われる伊勢原の歴史講座で講師を務める 田中 米昭さん 東大竹在住 80歳
未来に力尽くす郷土史家
○…東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年を特別な思いで待っている。「この年は伊勢原村開村400年。これまでの歴史を振り返りながら、伊勢原市の将来像を考える講座にしたい」。講師を引き受けたのは強い郷土愛があるから。「伊勢原村が誕生した元和6年は、江戸幕府の開府から17年後のことでした」と、膨大な史料を机に広げ語り始めた。
〇…伊勢原村は伊勢原大神宮から伊勢原小周辺にかけ南北に位置したおよそ3万坪の開墾地。江戸時代には商業が栄え、庶民生活の中心だったという。「古文書や文献をたどって歴史を研究することが好きで、伊勢原の歴史も地道に調べています」。開村400年の節目に「郷土の歴史をもっと多くの皆さんに知ってもらい、郷土の未来を考える気運を高めたい」。今回の講座にはそんな狙いもある。
〇…「伊勢原に郷土博物館や資料館ができてほしい」。故郷の歴史を世代間で共有していくことが、より良いまちづくりに不可欠と考えるからだ。現在、伊勢原郷土史研究会顧問のほか、郷土史家として各種講演会に毎月のように招かれるなど忙しい毎日を送る。「将来の伊勢原に少しでも役立てるなら、今後も活動を続けていきたい」とにっこり。生涯現役を貫く覚悟をのぞかせる。
〇…東京の目黒生まれ。太平洋戦争末期の1944年、叔父の住む伊勢原町へ疎開。空襲で実家は焼失したため、終戦後も伊勢原に残った。秦野高校を卒業後、都内の印刷会社に就職。職場は都内だったが愛着ある伊勢原から通った。55歳で退職後は、歴史研究の時間を充実させる一方、自治会会長など地域活動にも積極的に取り組んだ。現在は、長男夫婦と暮らす。24年前に妻を亡くしたが「歴史研究などを通じて多くの仲間に出会えました。おかげで楽しい毎日です」。講座では伊勢原の歴史だけでなく、人の温かさにもふれたいと話した。
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
<PR>
|
<PR>