睡蓮で絆強く 伊勢原高から財団へ感謝状
市内で緑化活動を行っている(公財)伊勢原市みどりのまち振興財団の廣田悦男理事長と大津幸明さんが6月17日、伊勢原高校(深川伸一校長/820人)を訪問し、深川校長から感謝状を受け取った。これは学校の敷地内にある池に財団が睡蓮の植栽を行ったことへの感謝を伝えるもの。見ごろを迎えた水面の花は、学校と地域の絆を見つめている。
昨秋、伊勢原高校の森幸男教諭(当時)が、正門近くにある池の水質管理を財団に相談したのが始まり。
廣田理事長らは「田んぼの土を利用して睡蓮を池に植栽すれば水の浄化作用が期待できる」と提案。財団の主催で行われている「公園緑花まつり」に昨年から同校生徒が駐車場誘導ボランティアとして協力している縁もあり、財団では「恩返し」の意を込めて一肌脱ごうと決めた。
財団は今年3月、大住台にある谷戸岡公園から株分けした睡蓮30株を池に植栽。鉢に入れる土は市内の園芸農家から無償で提供されたものを活用した。
それから3カ月。現在、水面には蓮の花が咲いている。大津さんは「梅雨明けくらいまでが見ごろ」と話し、廣田理事長は「以前は見られなかったメダカも増えた。水質の向上がうかがえます」とうれしそうだ。 これに対し深川校長は「睡蓮によって強くなった地域との絆を大切にしながら、今後、生徒の地域参加をさらに深めたい」と笑顔で意気込んだ。
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