明日7月19日に行われる「農業体験」を主催する市農業経営士会の会長を務める 岩本 進さん 東富岡在住 63歳
素朴さの中に深い郷土愛
〇…故郷の土にふれ、地場の食を楽しんでもらおうと、市民を対象にした農業体験を毎年行っている「伊勢原市農業経営士会」。今年は、高部屋小学校の北側にある畑でサツマイモを育てている。6月の初旬、12人の参加者と一緒に苗を植えた。明日19日の作業は草取りがメイン。「暑い中での作業は大変ですが大切な仕事。野菜が成長する過程を体感してもらえたら」。農業体験は10月の収穫まで定期的に行われる。
〇…東富岡の農家に生まれた。成瀬小・中に学び、その後は「家業を継ごう」と中央農業高校に進学。卒業後は、平塚市内の農業研修機関に通いながら実家の仕事を手伝い始めた。40年以上が経った今も現役だ。家業を継いだ息子と毎朝畑に向かい、背中で仕事を教えている。伊勢原の土と水で育ったトマト、きゅうり、ナスが今は旬だとか。「この間の台風で(風に弱い)ナスが被害に遭うかと心配でしたが、この通り元気」。口数は少ないが、言葉からは作物への愛情があふれる。
〇…市農業経営士会に入ったのは40歳を目前にしたころ。それまでは畑の野菜を育てることに必死だったが、「ふるさとの農業について考えることも必要」と入会を決めた。昨年度は県の役員も務め、今年度は初めて会長職についた。農業を取り巻く環境に課題は少なくない。「就農者の高齢化や後継ぎ不足の問題など色々ありますが、地元の農業を皆さんに知ってもらうことが大切だと思います」。会員同士の交流にくわえ、農業体験などを通じた情報発信も重要と考えている。
〇…3世代7人暮らし。「朝昼晩ごはんは全員でいただきます」がルールだ。食卓にはいつも笑い声が絶えない。「今の幸せにただただ感謝」とやさしい表情。今日も明日も畑でコツコツ働く。これが感謝の恩返しだ。「趣味はないですよ。土にふれていることが私にとってのリフレッシュですからね」。代替わりはしても、生涯現役を貫く。
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